第1章:「なぜ“真似”では伸びないのか?」リールの限界と差別化の壁
「あ、このフォーマット…またか。」
Instagramをスクロールしていると、よくある”見たことあるリール”が延々と続く。
バズっている動画のテンプレを真似しても、最初は“数字”が出ることもある。でも、どこかで限界がやってくる。
リールの世界で今、密かに起きているのが**「飽きられ現象」**。
一見バズっているように見えて、実は「フォロワーが増えない」「保存されない」「コメントがつかない」…そんな“中身スカスカ現象”に直面する人が急増中です。
「バズ≠ファン化」の落とし穴
そもそも、なぜ“真似”だけでは伸び悩むのか?
その理由はシンプルです。
テンプレ投稿では、“あなた”という存在が透けて見えないから。
例えば、「リールが伸びる音源5選」や「投稿時間はこの時間がベスト!」のようなコンテンツは情報としては使えます。でも、それを発信する“人間性”が見えないと、視聴者の心に残らないんです。
これは、単なる数字を追いかけた結果、「なんとなく見たことある動画」に埋もれていくという未来を招きます。
「秒数の中に、“自分”を込められるか?」
Instagramリールの最大の制約は時間です。
15秒、30秒、長くて90秒。この中に、どれだけ“伝えたいこと”を落とし込めるかが鍵になります。
つまり、短さ=深さを削るリスクがある。
ただ面白い・わかりやすいだけでは、「ふーん」で終わる。
そしてこれは、多くの個人起業家にとって致命的です。
なぜなら、「発信=ブランディングの手段」であり、自分の商品や想いを伝える手段だからです。
情報を真似るだけでは、“あなたから買いたい”という気持ちは生まれません。
じゃあどうする?“差別化”の本当の意味
では、単なる真似に陥らず、“自分だけのリール”を作るには?
ここで大事なのは、「奇抜にしろ」「新しければいい」という話ではありません。
そうではなくて、“自分の伝えたい本質”を、他ジャンルの“見せ方”で伝えるというアプローチが有効なんです。
この切り口を使うと、たとえば同じ「お金教育」をテーマにしていても、「お小遣い制度を語る人」と「家庭内コミュニケーションの視点で語る人」では、まったく違う世界観になります。
実際に、本章で紹介する事例では、心理学・育児ジャンルからヒントを得てリール構成を変えたことで、
再生数以上に“コメントの質”がガラッと変わったという現象が起きました。
差別化=“あなたにしかできない組み合わせ”を見つけること
大切なのは、自分の中にあるテーマ(本質)と、外のジャンル(見せ方)を掛け算すること。
「自分にしか語れないものは何か?」
「誰も使ってない“見せ方”は他ジャンルにないか?」
この2つの視点があれば、
フォーマットの真似ではなく、“世界観の構築”ができるようになります。
次章では――
「じゃあ、“自分の本質”ってどうやって見つけるの?」
その核心を掘り下げていきます。
第2章:「伝えたいことは“お小遣い制度”じゃない」
―発信の“本質”を掘り下げる設計術
「伝わってるけど、伝えたいことじゃない」
Instagramで「お金教育」と検索すると、だいたい出てくるのは
・お小遣い制度の導入方法
・子どもに投資を教えるステップ
・子どもとの買い物記録
こんな投稿がズラリと並んでいます。
でも、それって“表面”の話なんですよね。
「それがダメ」と言っているわけではないけれど、本当に伝えたいことがそこじゃないと感じている人にとっては、モヤっとする部分でもあります。
実際にシーバママさんも、「お金教育の本質はもっと深いところにある」と感じていました。
でも、それをInstagramで発信するとなると、なぜかみんな“表層的な話”ばかりしてしまう。
なぜでしょうか?
発信が“浅くなる”理由は「設計不足」
Instagramでは、見せ方がすべてを決める。
だからついつい、「目を引くネタは?」「音源は?」「フォーマットは?」と外側ばかりを整えようとしてしまう。
でも、本当に必要なのは「伝えたい本質=コアメッセージ」を言語化することです。
ここがぼやけたままだと、どんなフォーマットを使っても結局「誰かの真似」に見えてしまう。
まずやるべきことは、自分の中の“核”を見つけること。
Step1:伝えたいことを“逆算”で探す
「何を伝えたいのか」が分からないときは、こんな質問から自問してみてください。
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フォロワーに“どんな変化”を起こしたい?
-
フォロワーに“どう思われたい”?
-
そもそも、なぜこのジャンルを選んだのか?
-
この情報は“誰のために”届けたいのか?
この答えが、“あなたの発信の理由”であり、
それが一貫性を生む原点になります。
たとえば、シーバママさんの場合――
「子どもとのお金のやり取りを通して、親子間のコミュニケーションや“価値観”を育てたい」
という、教育+マインド+概念というレイヤーの話だったわけです。
それを「お小遣い制度」だけで語るのは、あまりにも物足りない。
Step2:「感情」を軸に設計してみる
「本質を伝えたい」と言っても、哲学的になりすぎては届きません。
人は**“感情”で動く**からです。
発信設計のコツは、「伝えたいこと × 感情」=リールの方向性をつくること。
たとえば…
-
「子どもにお金の価値を伝えたい」
→ 不安 or ワクワクを喚起するリール構成に -
「親としてどう向き合うかを考えてほしい」
→ 共感 or 反省系ストーリーが有効 -
「家庭内で自然にお金の会話ができる環境を作りたい」
→ 理想の未来を描いたビフォーアフター系リール
感情を起点にすることで、押し付けではなく“自分ごと”として受け取られる設計になります。
Step3:視点を変えると“伝わり方”が変わる
同じテーマでも、「親目線」「子ども目線」「第三者目線」など、
語る“立ち位置”を変えるだけで、受け取り手の印象はガラッと変わります。
例えば、
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「子どもにこう教えてください」→ 親への指導的視点
-
「こんな風に言われたら、子どもはどう感じるか」→ 子ども目線のストーリー
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「よくある親子のすれ違い事例」→ 第三者としての客観的ナレーション
どの視点で語るかによって、同じテーマでもまったく違う深みが生まれます。
この視点設計こそが、“ただの情報発信”から“伝わるストーリー”への第一歩。
本質設計ができれば、発信の軸がブレなくなる
この章で伝えたかったことは1つ。
伝える前に、「何を、誰に、なぜ」伝えたいかを徹底的に言語化せよ。 です。
ここができれば、
どんな見せ方を選ぼうが、ジャンルを越えようが、あなたの“想い”はブレません。
そして次章では、その設計を元に、
**「ジャンルの壁を超えるフォーマット発掘術」**へと進んでいきます。
第3章:「ジャンルの壁を超えろ!」
他ジャンルリサーチ×連想ゲームでフォーマット発掘
いつまで“自分のジャンル内”だけで探しますか?
あなたがInstagramで発信しているジャンル、すでに似たような投稿で溢れていませんか?
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お金教育なら → お小遣い制度 or 子どもへの投資教育
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ライフハックなら → おすすめアプリ or 裏技系
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美容系なら → ビフォーアフター or 商品紹介
どのジャンルにも定番パターンはあります。でも、それだけでは“被る”んです。
視聴者は「またこの感じか…」と無意識にスルーします。
では、どうやって他と差をつけるのか?
そこで登場するのが今回のキモ、
**「他ジャンルのフォーマットを自ジャンルに輸入する」**というアプローチです。
「他ジャンル=関係ない」ではない
多くの人が見落としているのがここ。
ジャンルが違っても、伝えたい“感情”や“思考”が似ているジャンルって意外とあるんです。
たとえば…
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お金教育 ✕ 心理学 → 「お金との向き合い方は“考え方”の話」
-
教育 ✕ 育児 → 「子どもの行動にどうリアクションするか」
-
ライフハック ✕ 脳科学 → 「思考を整えることで行動が変わる」
こうした共通点を見抜けば、他ジャンルの“演出”を、自分の伝えたい内容に組み込むことができるんです。
シーバママさん流:連想ゲーム式ジャンル発掘法
ここで実際に「リール構成の旅」に出たシーバママさんの手法をご紹介します。
Step1:「自分が伝えたいキーワード」をピックアップ
(例)お金教育の“本質”とは?→
→ コミュニケーション、マインド、価値観、親子の会話
Step2:そのキーワードを“連想ゲーム”でジャンルに変換
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「マインド」→ メンタル系・コーチング・心理学
-
「コミュニケーション」→ 育児・恋愛・接客・夫婦関係
-
「価値観」→ 哲学・教育・自己啓発
こうやって、テーマではなく“感情軸・思考軸”でジャンルを探すことで、意外なところにヒントが見つかります。
具体事例①:アドラー心理学リールの“比較構成”
シーバママさんが見つけたのは、アドラー心理学の投稿。
そこでは「知ってる人 vs 知らない人」の比較フォーマットを使っていました。
例:
-
アドラーを知らない人:寝る前に反省会 → 不安なまま眠る
-
アドラーを知っている人:必要以上に悩まない → よく眠れる
この比較構成が秀逸なのは、“自分の未来の姿”が想像できる点。
ユーザーは「こうなりたい!」と自然に思えるわけです。
具体事例②:子育て系リールの“共感ストーリー構成”
もう一つ参考にしたのが育児系アカウント。
「お風呂イヤイヤ」などのリアルな子どもの行動に対し、親がどう声をかけるか?をストーリー仕立てで見せるリールです。
注目すべきポイントは、
-
“リアルな困りごと”が描かれている
-
親の対応に「なるほど」がある
-
見終わった後、真似したくなる
つまりこれは、共感×実践性の塊。
どちらも「教育っぽさ」はあるのに、誰も“お金教育”とは思っていない。
だからこそ、そこに“差別化”の余地があるんです。
フォーマット=演出の引き出しである
ここまで読んで「他ジャンルを参考にする=パクリでは?」と不安に思った人もいるかもしれません。
でも、ここで大切なのは
「内容」ではなく「見せ方=フォーマット」を借りているという点です。
たとえば…
-
情報を比較で見せる
-
感情の変化をビフォーアフターで描く
-
会話形式でストーリー化する
これらはあくまで“表現技法”です。
それに自分の「伝えたい中身(本質)」を乗せていく。
だから、模倣ではなく創造なんです。
次章では――
こうして見つけた“素材”をどうやって組み合わせて「唯一無二のフォーマット」に仕上げていくのか?
シーバママ式“ハイブリッド構成術”に迫ります!
第4章:「心理×子育て×教育=?」
見せ方を掛け算する“最強ハイブリッド構成”の作り方
「伝えたいことがある。でも伝わらない。」
多くの個人起業家がこの壁にぶつかります。
特に、“商品やサービスの価値”を伝えようとするとき、
内容が深くなればなるほど、リールの「時間制限」が大きな敵になる。
では、どうすればその“深さ”を、短尺動画で伝えることができるのか?
答えは、「掛け算」でフォーマットを再構築することです。
1つのフォーマットでは限界がある
リールの基本構成には、王道パターンがあります。
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比較型(AとBの違い)
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ストーリー型(過去→現在→未来)
-
How-to型(3ステップで解説)
-
問いかけ型(冒頭で質問→回答)
これらはそれぞれ、強みもあれば弱点もある。
たとえば「比較型」はわかりやすいけど深みが出づらい。
「ストーリー型」は感情に響くけど、テンポを間違えると離脱されやすい。
そこで有効なのが、複数のフォーマットを“かけ合わせる”というアプローチです。
シーバママ式:心理学×育児ジャンルのハイブリッド構成
シーバママさんがたどり着いたのは、
**「心理学の比較構成」×「育児の共感ストーリー」**の融合。
-
【前半】アドラー心理学的な“思考の違い”を、わかりやすく比較
-
【後半】育児ジャンルのように「実際の対応シーン」を再現し、具体的な行動として見せる
この掛け合わせによって、 1)概念が頭に残りやすく
2)感情に共感しやすく
3)行動への落とし込みができる
つまり、「認知→感情→行動」すべてを網羅する最強リールが完成するわけです。
ステップで学ぶ:ハイブリッド構成の作り方
Step1:ベースとなる“伝えたい本質”を明確にする
例:「子どもとのお金のやりとりにおける親の向き合い方」
Step2:感情が動く“比較”ポイントを設定
例:「お金を貸し借りする子どもに対して、叱る親 vs 対話する親」
Step3:“あるあるストーリー”を育児風に演出
例:
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子「100円返してって言われた〜!」
-
親A「勝手に貸したのが悪いでしょ!」
-
親B「そのとき、なんて言ったの?どうして貸そうと思ったの?」
この時点で、「あ〜それある!」という共感のツボを突く。
Step4:視聴後に“明日から変われる一言”で締める
例:「親子で“お金=コミュニケーション”を体感できるのが、お金教育の第一歩。」
これで、リール1本で「気づき・共感・学び・行動」を全部届けられる。
「演じる」のではなく「日常を切り取る」
このフォーマットで重要なのは、演技力ではありません。
むしろ大切なのは、“日常にあるリアル”をそのまま出すこと。
シーバママさんは、演技しているように見えて、実は普段の口調や表情のまま撮影していたそうです。
なぜそれで刺さるのかというと、「あ、これウチと一緒やん」っていう生活の共通点があるから。
人は「情報」より「自分ごと」を記憶する。
だから、共感できる“空気感”を映すことが、バズるリールよりも深く刺さる秘訣になるんです。
“保存される”構成とは?
共感だけでは保存されません。
ここで一工夫、**“あとで見返したくなる理由”**を用意しましょう。
例:
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声かけテンプレートを画面に表示しておく
-
ワンフレーズで覚えられるメッセージを入れる
-
小道具(お金のやりとりを表すメモ帳など)で視覚化する
これらは、視聴者が「メモ代わりに保存しとこ」と感じるポイントになります。
つまり、情報の「使い勝手」もリール内で演出することで、保存数が伸びるのです。
次章では――
「そのリール、誰の心に届いてる?」
リールを“バズらせる”ではなく、“刺さらせる”ために必要な「コメント設計」の極意に迫ります。
第5章:「バズるより、響かせろ」
リールが刺さる“コメント設計”と思考の裏側
「バズったけど、誰にも届いてなかった。」
数字は悪くない。再生数も伸びた。
でも、フォロワーは増えないし、商品への反応もイマイチ。
これ、意外とよくある“インスタ運用の落とし穴”です。
なぜこんなことが起きるのか?
それは、「誰に」「何を」届けたいかが、コメント欄に表れていないから。
コメント欄は、リールの“鏡”。
ここに“あなたが発信すべき相手”の姿が映っていなければ、それは「届いていない」と同じです。
コメントの“質”が変わったら、それは届いた証拠
シーバママさんのアカウントでも、構成を変える前と後で明確に変化があったのがコメントの質でした。
昔のリール(お小遣い制度系)
→「かわいいですね」「うちの子もやってます」などのエンタメ的コメント
新しいリール(心理+育児構成)
→「こういう視点、大切ですね」「うちも親子でお金の話してみようと思いました」などの内省・共感・行動系コメント
ここで重要なのは、再生回数ではなく、**“視聴者の感情がどう動いたか”**です。
“バズらせる”と“刺さらせる”は全く違う
バズらせるリールには、以下のような特徴があります。
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キャッチーなフレーズ
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流行の音源
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派手な映像演出
一方、“刺さる”リールにはこういった特徴があります。
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感情に寄り添ったテーマ
-
思わず心が動く問いかけ
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「あ、私のことかも」と思わせるリアルな表現
どちらが良い悪いではなく、どちらを目的にしてるのかが大事。
個人起業家として「ファンを育てる」「世界観に共感してもらう」ことを目指すなら、後者の“刺させる設計”を選ぶべきです。
コメント設計=共感スイッチを押す導線作り
刺さるコメントをもらうには、狙いを持って“コメントしたくなる仕掛け”を入れる必要があります。
例1:感情への問いかけを入れる
「あなたなら、どう声をかけますか?」
「この状況、経験ありますか?」
→ 共感+自己投影が生まれ、コメントが増えやすい。
例2:あえて“余白”を残すストーリー
リールの最後に結論を言い切らず、
「あなたはどう思う?」と問いかけて終わる。
→ 思考を促し、自然な対話が生まれる。
例3:実体験を語るように話す
「私はこんな風に言われて、ハッとしました」
「正直、うまくできなかったけど…」
→ 弱さやリアルさが信頼につながり、感情を動かす。
“刺さるコメント”が集まると、フォロワーの質も変わる
シーバママさんいわく、リールを変えたことで
「共感や気づきを持った人がフォロワーになり、自社商品にも関心を示してくれるようになった」とのこと。
つまり、コメントの質が変わると、
フォロワーの“質”も変わる。
そうすると、ストーリーや商品紹介への反応も変わる。
ここでようやく、“売上”や“集客”という結果に繋がっていくわけです。
差別化とは、見た目ではなく“熱量”のズレ
最後に。
模倣ではなく“自分らしい発信”を貫くには、外見の違いより**「言葉の熱量の違い」**が重要です。
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あなたしか語れない体験
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あなたが信じている価値観
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あなたの中にある矛盾や迷い、でも届けたい想い
それらがリールの中ににじみ出たとき、
真の意味で**「唯一無二のアカウント」**になる。
差別化されたリールとは:
「これは私にしか作れない」
そう思えるほど、あなたの世界観が染み出している。
その世界観に共感してくれる人こそが、
“商品を買うお客さん”であり、“応援してくれる仲間”です。
数字にとらわれすぎず、“届く”発信を。
その始まりは、あなたの中にある“本質”と向き合うことからです。
おわりに:模倣から卒業し、“創造”で勝つリール運用へ
これまでの章でお伝えしてきた通り、
「他ジャンルMIXによる差別化」は、アイデア勝負ではなく、**“想いの再構築”**から始まります。
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発信の本質を言語化し
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ジャンルの壁を越え
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見せ方を掛け合わせ
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コメント設計で刺さる導線を作る
ここまでやって、ようやく「被らない」「響く」リールが完成します。
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